6月、雨の日が多くなり、梅雨の季節ですね。
雨の日は少し涼しく感じますが、晴れた日に気温がじわりじわりと上昇していくことを感じます。
本格的な夏がすぐそこまで迫っています。夏を感じると私たち看護師が心配するのが、熱中症です。毎年多くの方が、脱水症で体調を崩しています。
今回は夏を前に脱水症について知り、どのような予防策が必要かお話ししようと思います。
脱水症とは、体内の水分が足りない状態のことをいい、様々な症状が起こります。
・口の渇きや体のだるさ、立ちくらみ、頭痛などを感じる。
・皮膚や口唇、舌の乾燥、皮膚の弾力性低下、微熱などが起こる。
・食欲低下、脱力、意識障害、血圧低下、頻脈なども出現する。
しかし実は、脱水に伴う症状がない、という方も少なくありません。軽度の脱水では症状が明らかになりにくいことが高齢者の特徴です。
なので、 渇きを感じてから飲むのではなく、渇きを感じる前に水分をとることが重要です。そうすることで、脱水症を発症する前段階のかくれ脱水を予防することができます。一般的に、水分の摂取量は多くの方で不足気味であるといわれています。
厚生労働省は、「健康のため水を飲もう」推進運動と称し、こまめに水を飲む習慣の定着をすすめています。
飲み物には、水やお茶、ジュースやコーヒー、ビールや日本酒など様々ですが、ちょっと注意が必要です。
ジュースなどの清涼飲料水には、砂糖や塩分が多く含まれ、吸収までに時間がかかってしまいます。
カフェインを多く含む飲料やアルコール飲料は、尿の量を増やして体内の水分を排泄してしまうので水分補給として適しません。
水またはお茶を飲むようにしましょう。
脱水予防のために水筒を用意するとよいでしょう。
水筒にコップ2杯分用意して、常に携帯し、いつでも手軽に水分補給しましょう。
水分補給は手軽にできる健康維持です。
これからの季節に向け、お気に入りの水筒を1本用意するのも良いですね。
【参照】
健康長寿ネット「脱水症」
https://www.tyojyu.or.jp/net/byouki/rounensei/dassui.html
厚生労働省HP「健康のために水を飲もう」推進運動
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/topics/bukyoku/kenkou/suido/nomou/index.html