訪問看護ではご利用者本人だけではなく、ご家族のサポートも欠かせません。
退院後、在宅療養を始める時には心配や不安もたくさんあります。
今回は在宅療養を始める際にご家族に向けて、お伝えしたいことがあります。
【一人で抱え込まないこと】
自宅での療養は住み慣れた家で過ごすことができるメリットがある反面、ご利用者様のケアを同居する家族が中心となり行うことが多くなります。食事や排泄などの生活のサポートが必要な場合に加え、ご利用者様の病状によっては医療的なケアを担う場合があり、ご家族様には負担がかかってしまいます。
この時に大切なのは、「私がこの人の面倒を見る。」とがんばり過ぎないことです。
一人に負担が偏らないように、周りの人たちと協力し合いましょう。
一人で抱え込まず、親戚や知人に話を聞いてもらうだけでも気持ちが楽になることもあります。
親戚や知人の協力が得にくいときは、在宅療養をサポートしてくれる病院の相談員やケアマネージャーに相談することができますが、直接訪問看護師に連絡をしていただいても構いません。
【繋がりを持つ他者がいること】
家に閉じこもりがちで人との交流が希薄になると、筋力が低下したり、意欲が低下し寝たきりの原因となることもあります。
私達訪問看護師は、体調の管理や生活相談、介護相談に応えるだけでなく、コミュニケーションの取りづらい方でも時間を共にすることや興味や関心を持っていただけることから関係づくりを始め、良き理解者となれるように関わっています。
ここで大切なことは、対面で話をする時に言葉だけのコミュニケーションではなく表情や仕草で伝え会うこと、触れ合ったり、温かさやひんやり感、力強さや柔らかさなどを感じる事です。触れた感覚や温度の感覚は感情と記憶に結びつきやすいため、お互いの理解のために重要です。
健康維持のために叱咤激励が必要な時もありますが、「あの人が来てくれることを楽しみにしている。」と思っていただけることを目指しています。家族ではありませんが、そういった信頼関係を築くことで、穏やかな日常を送りながら、本人様らしい意欲的な生活を送るきっかけづくりをしたいと考えます。
【連絡お待ちしています】
新たに訪問看護の導入を検討されている方や療養生活に不安をお持ちの方は、ぜひご相談下さい。
電話だけでなく、当方のホームページの問い合わせフォームの利用やインスタグラム、Facebookのダイレクトメッセージもご利用いただけます。
写真は、私たちが訪問させてもらっている利用者様とご家族様です。ご家族を中心にかかりつけ医師など在宅ケアチームで協力しています。